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執筆者の写真sazanamicare

水平線のきらめきのような

更新日:2023年8月28日

よく考える事として、一人の人間がもつ 水平線のきらめきのような なにかを 大切にした仕事をしたい ということがあります。


その方の日々の生活の中で発せられる生命力の美しさ、今この瞬間、過ごすことが出来ている時間の尊さ、人と人のポジティブな関わり合い。慈愛に満ちた言葉の交換。それらは美しく尊い。私たちの支援はそれを上手く引き出すものでありたい。


ケアセンターさざなみ大六の改築計画に伴い、企業を表現するサインやロゴデザインを考える機会がありました。


「ケアセンターさざなみ」のデザインを考える時、よくある波のうねうねとした造形を使うことではない、何か違う表現ができないかと考えました。「さざなみ」という屋号からどのような意味を見出せるか。


海の表情は常に一定でなく、穏やかな日もあれば荒れ狂う日もあります。光の具合によっても表情を変え続け、一日の中の時間帯によってもその姿は移ろいます。砂浜や地形も刻一刻と変わり、訪れる人やその人の置かれた状況や心情によってもその風景は違うように見えるかもしれません。



水平線には、確かに明確に境界があり、けれども非常に曖昧です。その美しく尊く儚い刹那を大切にしていきたい。


一人の人間の生と死に、深くかかわらせていただく仕事だからこそ、水平線のきらめきのような なにか を大切にしたい。それを大切にしていることをしっかりと共有していきたい。


『なにか』は人それぞれ違うでしょう。私たちは耳を澄まし、五感を研ぎ澄ませ、その何かを感じることに力を注ぎます。


「水平線のきらめきのような」をキーワードとして「さざなみ」という屋号から抽出し、デザインに落とし込み、日々の仕事の中で大切にしていきたいと思います。




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