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転倒や誤嚥は事故なのか

社会保障審議会・介護給付費分科会の8月27日の会合にて


全国老人保健施設協会 東憲太郎会長

「転倒や転落、誤嚥を事故と認定することについて少し意見を言いたい。例えば、認知症で危険の意識がなく歩行能力も衰えている方などが転倒されるということは、もう事故ではなく老年症候群の1つの症状ではないかと思う」

「我々はもちろん拘束はしないが、転倒などを事故とすることで訴訟が頻発している。しかも敗訴が多く大変問題となっている」

「転倒や転落、誤嚥は本当に事故なのか、ということも検討して頂きたい」


かなり踏み込んだ内容で、記事を見たときに驚きました。介護に携わる者は何とかリスクを減らす努力を重ねています。転倒して骨折する、頭を打つ。誤嚥して窒息してしまう。何とか避けたい状況です。転倒したら事故として扱い、時には訴訟につながることもある。これが何をもたらすのか。


本来は、持っている能力を活用することで廃用を防ぎ、今の有する能力、例えば歩行能力を維持する、又は向上させたい。介護事業にはそんなことが求められてきます。そのためには寝ている、座っているだけの生活から活動量を上げる。歩く、行動する、リハビリをする。


プライオリティがリスクマネジメントに過剰に向いてしまうと介護現場は委縮します。座っているだけ、一人で歩いてはならない。歩ける人に常時車いすを使用させる。それは尊厳を奪い、廃用をもたらします。できることが介入によりできなくなってしまう過干渉の状況が生まれてしまいます。



転倒はゼロにできません。100%の安全は自宅にも、医療機関にも、介護施設にもどこにもないのです。ただ、転倒リスクを減らす方法を考え、本人が、本人らしく生活できる環境を整えていく事は可能です。そのため、しっかりとリスクと効用を納得したうえで介護サービスを理解し、活用していく。そんな共通認識の上での社会作りが必要と思います。


冒頭の発言にはそんな意図が含まれ、これまで公の場ではあまり言及されていなかったことであり、一介護事業者として、素晴らしい問題提起をしていただいたと感じています。


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