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執筆者の写真sazanamicare

安心して自分を表現できる場を作る事

更新日:2020年9月2日

こんにちは。ケアマネジャーの近江祐樹(おおみゆうき)です。

またまた個人的な価値観をつらつらと綴りたいと思います。時々、こんな記事を書くことがあると思いますのでご興味のある方はお付き合いください。


今日は、私の実現したいことについて。


ケアマネジャーとして初めてクライアントとそのご家族にお会いさせていただく時にとても気を付けていることがあります。それがタイトルにある「安心して自分を表現できる場」を作ることです。


初対面の人間が来ることはとても緊張が伴うことです。ましてや困っていることを話さねばならない為、なおさらです。専門家の価値観を押し付けられない、否定されない。自分に興味を持っているかどうか。そこにリスペクトがあるかどうか。


この人は話を聴いてくれている。自分の人生をリスペクトしてくれている。興味を持ってくれている。一緒に頭を悩ませ考えてくれる。この出会いによってなにか良いことにつながるかもしれない。


多少なりとも、本能や直感でそう感じてもらえることがスタートです。自分が関わらせていただくのであれば、何か少しでも希望を感じられるようなコミュニケーションを図りたい。いつか芽が出るように少しずつ、希望の種を蒔いていきたい。こんなことをイメージしながら面接に臨みます。




さて、ここからが裏テーマです。

私はこれが ケアの対象者だけに適用されるもの とは考えていません。


日々を営む上で仕事の対象者だけではなく、家族や職場の仲間、法人を超えたケアチームすべてのメンバー。地域で係る人たち。大きな目で見た日本中、ヘイトの渦巻く世界中へのまなざし。はたまた、人間を超えて自分が関わる環境を大切にすること。まだまだ挙げればきりがありません。


一例として、例えば、職場において、それぞれの場所で様々な人が集まり協力して仕事をしています。そこには多様な価値観、それぞれが抱えているもの、送ってきた人生、年齢や性別、人種や姿かたち、専門性の違いやスキルの大小、その時々の瞬間的な判断の差、コミュニケーション能力の差、声を上げられる人、あげるのが不得意な人。入社日の順。無限の違いにいつしか自然発生的にパワーバランスが生まれていきます。


私は 持っているパワーは水のようなもの と思います。高いところから低いところに水が流れ込み、高さが均衡し、一緒に水位を増してくるように。大きい人が小さい人を押し上げる、助ける、どうしたら目的を達成できるのか共に悩む、なにか注意をする必要があれば、注意の仕方を真剣に考え、パワーを削がず、どのようなコミュニケーションをとれば共に引き上げらるか。一人でなく、みんなで考えることに力を使う。


水は流れるときに加速度を付けると暴れます。昨年の台風で体験したように、暴れた水は誰も制御できず、間に入る隙もありません。私たちがコミュニケーションの手段として一番使う 言葉 も同じかと思います。水は緩やかに流れることで周囲の環境を潤します。


私はこの業界に入る前、若いころ、心を壊したことがありました。強い人の強く速い言葉や強い視線は発言力のない弱い人を痛めつけます。それが正しくても、間違っていても、反論の言葉を出す力も考える力も奪います。ただ、それとは逆に強い人の笑顔、優しい言葉や共感の言葉に救われ、励まされ、勇気を持ち、自分の能力以上の仕事ができたことも何度もありました。そこでさりげなく間に入ってくれる人に癒されました。


加速度のついたコミュニケーションはコントロールが難しい。


自分の有するパワーをいかに使うか。そのグループの目的に向かい、いかにパワーの総量を引き上げられるか。加速度のつきそうな場所に他の誰かがうまく干渉し、それぞれがのびのびと自分の持っているものを発揮できるか。


言葉によってパワーを削ぐか。希望の種を蒔くか。


私の好きな世界では、当たり前のように、笑顔で、丁寧な言葉を使い、年齢が上の方には敬意をはらい、年齢が下の人には大きな心で接し、職務や職責の上下、入社順など関係なく、スキルに差があるのであればそれをどのように補うかをみんなの頭で考え、それぞれの人が日々行っていることに感謝の気持ちを持ち、気づいたら気づいた人がゴミを拾い、花に水をやり、パワーの弱っているところに声をかける 手を差し伸べる。当然のように否定されない。非難されない。強い言葉で責められない。誰もが「安心して自分を表現できる場」を持つことができる。


職場にとどまらず、家族間で、社会で、世界中で、はたまた山を剥がれ、コンクリートで固められてしまい水や呼吸の循環が止まり、保水機能が失われ苦しんでいる環境に対しても。


自分のパワーを誰かのために使う。それが自分にも帰り、それが周りをポジティブにする。そんな文化を当たり前のものにしたい。良い世界を次の世代の子供たちに残していきたい。私のこれから、働き盛りの時期に、これが私にとって未来のために実現したいことのひとつです。


ただ… 当然のごとく 私は不完全な人間です。言っていることと、やっていることがちぐはぐなことが多々あります。それでも一歩一歩、前に進んでいきたいと思っています。


大いなる自戒を込めて。


また長々と読みずらい文章に…。大事なお時間をありがとうございました。


#ケアセンターさざなみ#鋸南町#介護#ケアマネジメント#安心安全な場#笑顔で



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