こんにちは。近江祐樹です。
日本の8月は平和への祈りの月といえるかもしれません。
昨日「この世界の片隅に」という映画がNHKで放送されていました。
子供たちに戦争の悲惨さを伝える良い機会となりました。
戦後75年。戦争の事を自分事として語って下さる年齢の方は90歳を超えてきています。私たちの世代が、介護の仕事をしながら生の語りを聞ける最後の世代かもしれません。しっかりと次の世代に語り継げるようにしていきたいと思います。
上記の映画を見ているときに、姪っ子(中1女子)から「福祉って何?」と質問が。
私はケアマネジャーであり、介護福祉士、社会福祉士を保有している為、いつしか福祉の専門家となっていますが、すっと答えることは難しい。
「なにか困っていることがある人でも、当たり前に日々の生活を送ることができる事かな…」
う~ん、しっくりこないな。伝わってるかな。
「すずさんが当たり前に幸せに暮らしていける事。それが福祉かもしれない。」
絵の得意であった主人公のすずさんは空襲にあい、姪っ子とつないでいた右手を姪っ子もろとも吹き飛ばされてしまっています。すずさんは生き、姪っ子は亡くなりました。
福祉とは何か。とても難しい問題です。人間誰もが違う形の福祉を必要としているでしょう。
その人が洗濯物を絞れない事に目を向ける。右手と姪っ子を失った心の傷に目を向ける。敗戦により、すべてを我慢し受け入れてきた。お国のため、勝利のため、と信じ切っていたすずさんの失望、喪失感に目を向ける。町が焼けてしまったこと、住居がない事、仕事がない事、治安が悪くなる事、食料がない事、着るものがない事、金がない事、物がない事。誰もが善人でいられない事。
ミクロだけ見ても解決しない。ミクロとマクロ、またメゾ、エクソの視点。
こう考えると世界中の誰もが、福祉を担っている。隣の人に大きな愛を、遠くの人にも優しいまなざしを。年長者には最大の敬意を。若年者に対しては大きな包容力を。
あらゆる差別を嫌悪する事、排する事。もし、世界に人種差別というモノがなかったとしたら、あの原爆は落ちなかったのではないか?
コロナ禍における私たちは、あの戦争を学びに変えられているか?
「福祉って何?」
グッドクエスチョンです。皆さまも時々、立ち止まって考えてみてください。
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